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二桁防衛の安定王者を破った無冠の挑戦者【2010年代】

今回は、2010年代に二桁防衛を続けていた安定王者を破った無冠の挑戦者を挙げていきたいと思います。

防衛記録に終止符を打った試合とその後ベルトがどうなったのかをまとめていきたいと思います。

※二桁防衛の王者を破った選手の中で当時すでに世界王座保持の経験がある選手は除いています。

フアン・カルロス・パヤノ

王座獲得試合:2014年9月26日 WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ アンセルモ・モレノ戦 6R負傷判定3-0

無敗のまま指名挑戦者として挑戦した一戦となりました。

対戦相手は、ここまでWBA王座を12度防衛しているアンセルモ・モレノ

試合は、序盤のバッティングにより負傷判定となったものの、明確な勝利を収め王座獲得に成功しました。

その後の王座

最初の防衛戦は、12R僅差判定勝利を収め初防衛に成功。しかし、2度目の防衛戦で初防衛戦と同じ相手のルーシー・ウォーレンにこちらも僅差判定の結果敗戦を喫し王座を手放しています。

クリストフ・グロワスキ

王座獲得試合:2015年8月14日 WBO世界クルーザー級タイトルマッチ マルコ・フック戦 11RKO

世界初挑戦となったこの試合は、クルーザー級最多防衛記録保持者のマルコ・フックが相手で、さらにフックにとって防衛新記録が懸かった14度目の防衛戦となった試合でした。

試合前のオッズでは当然チャンピオンのフック有利。

しかし、試合ではその予想を跳ね返す11RKO勝利を収め、番狂わせを起こしたとともにフックの最多防衛新記録も阻みました。

その後の王座

初防衛戦は判定勝利を収めるも、2度目の防衛戦でオレクサンドル・ウシクに判定負けを喫し王座を手放しています。

タイソン・フューリー

王座獲得試合:2015年11月28日 WBAスーパー/IBF/WBO世界ヘビー級タイトルマッチ ウラジミール・クリチコ戦 12R判定3-0

延期等はありながら、ヘビー級の絶対王者クリチコとの試合が実現しました。

クリチコは、この試合までにWBA王座8度、IBF王座18度、WBO王座14度の防衛に成功しておりすでにヘビー級の一時代を築いていました。

そんなクリチコに見事12R判定勝利を収め、クリチコの9年に及ぶ長期政権に終止符を打ちました。

その後の王座

この勝利で3団体統一王者となったフューリーでしたが、指名試合に応じなかったり引退表明(のちに撤回)や体調の問題等リング外のお騒がせで結局一度も防衛戦を行わずに全ての王座を返上してしまいました。

ジェスレル・コラレス

王座獲得試合:2016年4月27日 WBAスーパー世界スーパーフェザー級王座統一戦 内山高志戦 2RKO

直近の試合でWBA暫定王座を獲得していたコラレスは、この時スーパー王者に君臨していた内山高志と団体内統一戦としてこの試合が行われました。

内山は、ここまでの世界戦で「KOダイナマイト」の愛称通り12戦中10勝がKO勝ちと破壊力を見せてきた王者でした。

その王者相手に1Rからいきなり3度のダウンを奪ってTKO勝利。

見事スーパー王者を獲得しました。

その後の王座

WBAスーパー王座を獲得後、内山高志との再戦でも勝利を収め、そこから計3度の防衛に成功。4度目の防衛戦でアルベルト・マチャドに8RKO負けを喫し、暫定王座獲得時から保持しているWBA王座を手放しています。

ルイス・ネリ

王座獲得試合:2017年8月15日 WBC世界バンタム級タイトルマッチ 山中慎介戦 4RTKO

指名挑戦権を獲得し王者に挑んだ試合となりました。

対戦相手の山中は、この試合までに王座を12度防衛しており、日本記録に並ぶ13度防衛を懸けた試合となりました。

結果は、4RTKO勝ちで王者を下し、防衛日本記録を阻む形となりました。

その後の王座

この試合後、ドーピング検査で陽性反応が出たことで山中慎介との再戦が初防衛戦として行われる予定でしたが、前日軽量で大幅な体重超過を犯し王座剝奪。試合は2RTKO勝ちしたものの、WBC王座は空位となりました。

ペッチマニー・ゴーキャットジム

王座獲得試合:2020年11月27日 WBC世界ミニマム級タイトルマッチ ワンヒン・ミナヨ―ティン戦 12R判定3-0

対戦相手は、プロ戦績無敗連勝記録の54連勝中で世界王座も12度防衛している同国のワンヒンとの試合となりました。

結果は見事12R判定勝利を収め、王座獲得するとともにワンヒンの無敗連勝記録を54で止める快挙を成し遂げました。

その後の王座

2023年2月現在、ワンヒンとの再戦も含め計3度の防衛に成功しています。

あとがき

調べた限りでは、2010年代に二桁防衛の世界王者を破った無冠の挑戦者は上記の6人でした。

世代交代、番狂わせ等様々な要因の長期政権の終わり方があり興味深かったです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!