世界バンタム級各団体王座決定戦対戦カード予想
井上尚弥が4団体のベルトを全て返上し、今後各団体で王座決定戦が行われる見込みです。
今回は、王座決定戦の対戦カードを予想していきたいと思います。
挑戦者決定戦を勝ち上がった選手
すでに昨年行われた挑戦者決定戦で勝ち上がった選手が何人かいます。
- ジェイソン・モロニー
- エマヌエル・ロドリゲス
- ビンセント・アストロラビオ
この3選手は勝ち上がってきただけに、複数団体で高い世界ランキングを保持しています。
4団体で王座決定戦が行われると合計で8人の選手が世界戦のリングに上がることになります。
この3人を中心に各団体の世界ランキングの兼ね合いを見ながら予想をしていきたいと思います。
WBA
予想カード:井上拓真vsリボリオ・ソリス
2位の井上拓真と3位のリボリオ・ソリスの対戦を予想します。
井上拓真は最近ではスーパーバンタム級で実績を積み上げ、兄の尚弥と入れ替わる形でバンタム級に再参戦すると思われます。
対するソリスは、過去に河野公平、亀田大毅、山中慎介と3人の日本人と対戦経験がある選手で、3年前にリゴンドーとWBA王座決定戦で敗れましたが、その後5戦5勝で現在の上位ランクを維持してきました。
経験豊富なソリスですが、現在は40歳。
バンタム級~スーパーバンタム級の日本人選手で兄に次ぐ実力を示しつつある拓真なら勝利は固いと思われます。
実際の対戦カード:4/8 井上拓真vsリボリオ・ソリス 12R判定3-0井上拓真勝利
WBC
予想カード:ノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョ
2位のノニト・ドネアと4位のレイマート・ガバリョの対戦を予想します。
仮にこの試合が決まれば、2021年12月以来の再戦となります。
当初WBCは、1位のモロニーと2位のドネアの対戦指令を出していましたが、モロニーがこれに応じませんでした。(もう一つランキング1位で挑戦権を持っているWBOのほうに標準を合わせたと思われます。)
そのため、ドネアの相手が誰になるかという構図になると思います。
3位のナワーポン・ソールンビサイはモロニーとの挑戦者決定戦に敗れた後、他の選手との対戦が決まったとの報道があったので4位のガバリョを予想しました。
6位のアレハンドロ・サンティアゴや8位のリー・マクレガーあたりも可能性があるかもしれません。
実際の対戦カード:日程未定 ノニト・ドネアvsアレハンドロ・サンティアゴ
IBF
予想カード:ビンセント・アストロラビオvsエマヌエル・ロドリゲス
順当にお互い挑戦者決定戦を勝ち上がった1位のビンセント・アストロラビオと2位のエマヌエル・ロドリゲスの対戦になると予想します。
この両者は、昨年の挑戦者決定戦でアストロラビオはポタポフに、ロドリゲスはラッセルjrにそれぞれ完勝をして勝ち上がってきました。
実績は元世界王者でもあるロドリゲスに分がありますが、アストロラビオもあのギジェルモ・リゴンドーに勝利するなど勢いに乗っており面白い試合になりそうです。
実際の対戦カード:日程未定 エマヌエル・ロドリゲスvsメルビン・ロペス
WBO
予想カード:ジェイソン・モロニーvsメルビン・ロペス
1位のジェイソン・モロニーと5位のメルビン・ロペスの対戦を予想します。
WBCとWBOでランキング1位にいるモロニーは、WBCの対戦指令に応じなかったことでWBOの王座決定戦に出ることが濃厚です。
では対戦相手が誰になるかということですが、他団体の兼ね合いを見て5位のロペスを選びました。
ロペスは、WBA4位、IBF4位、WBO5位と3団体で上位ランカーに位置しており、出るとしたらWBOの決定戦が一番可能性が高いと考えます。
あと対戦が考えられる選手としては、先日井上尚弥との4団体統一戦に敗れたポール・バトラーが6位につけており、こちらも対戦の可能性があります。
実際の対戦カード:5/13 ジェイソン・モロニーvsビンセント・アストロラビオ
あとがき
以上、バンタム級の各団体王座決定戦の対戦カードを予想してみました。
WBAとIBFの王座決定戦は比較的予想がしやすかったですが、WBCとWBOの決定戦は不確定要素が多く、予想に加え他に可能性のある選手も挙げてみました。