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2023年に行われた(ダイレクト)リマッチ、結果は変わった?

世界タイトルマッチでは試合が組まれたときに再戦条項が組み込まれていることがあり、それを行使することによってダイレクトリマッチが実現します。

また、1戦目が両者にとって不本意な結果となった場合(引き分けや無効試合)にプロモーターや協会がリマッチを働きかけることもあります。

今回は、2023年に行われたダイレクトリマッチを紹介していきたいと思います。

リー・ウッドvsマウリシオ・ララ

懸けられた王座:WBAフェザー級王座

1戦目(2月18日):王者…ウッド 挑戦者…ララ 結果…ララの8RTKO勝利

2戦目(5月27日):王者→剥奪:ララ 挑戦者…ウッド 結果…ウッドの12R判定勝利

1戦目は挑戦者のララがWBA王者のウッドに勝利し王者交代。

ウッドが再戦条項を行使したため、約3か月後に立場の入れ替わった状態でダイレクトリマッチが組まれました。

しかし、2戦目では王者のララが体重を作れず王座剝奪。

試合は挑戦者のウッドが勝利したため王座を取り戻した形となりました。

張志磊vsジョー・ジョイス

懸けられた王座:WBOヘビー級暫定王座

1戦目(4月16日):王者…ジョイス 挑戦者…張 結果…張のTKO勝利

2戦目(9月23日):王者…張 挑戦者…ジョイス 結果…張のTKO勝利

1戦目はジョイスの初防衛戦として行われ、戦前の予想も王者ジョイス有利の意見が大半でした。

しかし、試合は挑戦者の張が終始主導権を握り、ドクターストップ勝ち。

アジア人初のヘビー級世界王座獲得の快挙を成し遂げました。

ジョイスが再戦条項を行使し、ダイレクトリマッチが行われましたが張が前回を上回る圧倒を見せ返り討ちにしました。

井岡一翔vsジョシュア・フランコ

懸けられた王座:WBA/WBOスーパーフライ級王座→WBAスーパーフライ級王座

1戦目(昨年12月31日):WBA王者…フランコ WBO王者…井岡 結果…引き分け

2戦目(6月24日):王者→剝奪…フランコ 挑戦者…井岡 結果…井岡の判定勝利

この両者は少し特殊なダイレクトリマッチで、1戦目は統一戦として行われ結果は引き分け。

その後、井岡がWBO王座を返上し、WBA王者フランコの挑戦者として再戦が組まれました。

しかし2戦目ではフランコが体重超過を犯して王座剥奪。

不穏な空気が漂う中での試合でしたが、結果は井岡の判定勝利でWBA王者に輝きました。

リマッチ1:重岡銀次朗vsダニエル・バラダレス

懸けられた王座:IBFミニマム級王座

1戦目(1月6日):王者…バラダレス 挑戦者…重岡 結果…無効試合

2戦目(10月7日):王者…バラダレス 暫定王者…重岡 結果…重岡のTKO勝利

IBFミニマム級タイトルマッチとして行われた1戦目では、偶然のバッティングにより無効試合となってしまったため、元々はダイレクトリマッチが行われる運びとなっていましたが、王者バラダレスのけがの影響により実現せず。

重岡はその間に暫定王座を獲得し、その後改めて団体内統一戦としてリマッチが組まれました。

結果は重岡のTKO勝利で、正規王座交代という形になりました。

上記の経緯もあり、ダイレクトリマッチとはなりませんでしたが、今年中にリマッチが実現したこともあり紹介させていただきました。

リマッチ2:パンヤプラダブスリvs田中教仁

懸けられた王座:WBCミニマム級王座

1戦目(昨年6月28日):王者…パンヤ 挑戦者:田中 結果…パンヤの判定勝利

2戦目(6月28日):王者:パンヤ 挑戦者:田中 結果…パンヤのTKO勝利

実際は、1戦目と2戦目の間にパンヤvs重岡優大が組まれていましたが、パンヤの体調不良によりこの試合が中止に。

その数か月後にパンヤは田中との防衛戦を行いました。

結果的に両者とも間に試合を挟まず、ダイレクトリマッチのような形になったため紹介させていただきました。

試合は、2戦とも王者パンヤが勝利しました。

まとめ

今年行われたリマッチを5戦紹介しましたが、すべて異なる結果になった点が面白いと思いました。

王者の奪い返し(ウッドvsララ)、王者を奪って返り討ち(張vsジョイス)、王者の盤石さを見せる(パンヤvs田中)。

また、ノーコンテストによる再戦(重岡vsバラダレス)や引き分けからの再戦(井岡vsフランコ)と多種多様なリマッチがあって興味深かったです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

Amazon Prime Video Presents Live Boxing興行まとめ

2022年から始まり、数々のビッグマッチが行われたアマゾンプライムビデオのボクシング興行「Amazon Prime Video Presents Live Boxing」。

これまでの試合結果をまとめていきたいと思います。

※プライムビデオで配信された試合のみ紹介していきます。

第1弾

試合日:2022年4月9日

 

メインカード

WBAスーパー/IBF世界ミドル級王座統一戦

村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン○ 9RTKO

 

アンダーカード

・WBO世界フライ級タイトルマッチ

○中谷潤人vs山内涼太● 8RTKO

 

・OPBF東洋太平洋/WBOアジアパシフィックライト級タイトルマッチ

○吉野修一郎vs伊藤雅雪● 11RTKO

 

第2弾

試合日:2022年6月7日

 

メインカード

WBAスーパー/WBC/IBF世界バンタム級王座統一戦

井上尚弥vsノニト・ドネア● 2RTKO

 

アンダーカード

・日本スーパーライト級タイトルマッチ

○平岡アンディvs赤岩俊● 6RTKO

 

・WBOアジアパシフィック/日本スーパーバンタム級タイトルマッチ

●古橋岳也vs井上拓真○ 12R判定0-3

 

第3弾

試合日:2022年11月1日

 

メインカード

WBAスーパー/WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ

京口紘人vs寺地拳四朗○ 7RTKO

 

アンダーカード

・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ

○ジョナサン・ゴンサレスvs岩田翔吉● 12R判定3-0

 

・スーパーフライ級10回戦

○中谷潤人vsフランシスコ・ロドリゲスJr.● 10R判定3-0

 

・WBOアジアパシフィックライト級タイトルマッチ

○吉野修一郎vs中谷正義● 6RTKO

 

第4弾

試合日:2023年4月8日

 

メインカード

WBAスーパー/WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ

寺地拳四朗vsアンソニー・オラスクアガ● 9RTKO

 

アンダーカード

WBA世界バンタム級タイトルマッチ

○井上拓真vsリボリオ・ソリス● 12R判定3-0

 

スーパーバンタム級6回戦

那須川天心vs与那覇勇気● 6R判定3-0

 

・WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチ

○佐々木尽vs小原佳太● 3RTKO

 

・IBF世界フェザー級挑戦者決定戦

○阿部麗也vsキコ・マルティネス● 12R判定3-0

 

第5弾

試合日:2023年9月18日

 

メインカード

WBAスーパー/WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ

寺地拳四朗vsヘッキー・ブドラー● 9RTKO

 

アンダーカード

スーパーバンタム級8回戦

那須川天心vsルイス・グスマン● 8R判定3-0

 

・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

○中谷潤人vsアルヒ・コルテス● 12R判定3-0

 

ライトフライ級8回戦

○アンソニー・オラスクアガvsジーメル・マグラモ● 7RTKO

 

第6弾

試合日:2023年11月15日

 

メインカード

WBA世界バンタム級タイトルマッチ

井上拓真vsジェルウィン・アンカハス

 

アンダーカード

WBA世界フライ級タイトルマッチ

アルテム・ダラキアンvsユーリ阿久井政悟

 

・54.5kg契約8回戦

那覇勇気vs辰吉寿以輝

 

バンタム級8回戦

増田陸vsジョナス・スルタン

 

ボクシングが観れるネット配信・興行まとめ

今やネット配信が主となりつつあるボクシング業界。

観られるプラットホームも多種多様なため、月額料金はいくらいるのかやそこでどのような興行が観られるかをまとめていきたいと思います。

WOWOW

月額料金:2530円(1か月無料トライアルあり)

主な番組:エキサイトマッチ

エキサイトマッチでは、基本週1回海外ボクシングの配信が行われています。

また、日本人の注目マッチやビッグマッチ等があればライブ配信が行われています。

ライブ配信は月1回程度ですが、PPVで1万円以上するようなビッグマッチが取り扱われることも多く、月額料金と比較すると非常に良心的といえます。

DAZN

月額料金:3700円(年間プランあり、携帯料金との契約による別料金あり)、またはDAZN Global契約で月額980円

主な興行主:マッチルーム、ゴールデンボーイプロモーションズ

海外のプロモーターと契約している選手の試合が配信されるため、実質海外ボクシングを観ることになります。

年々値上げが行われた月額料金の高さがネックとなっていましたが、今年2023年から限定した競技のみ観られる「DAZN Global」が作られ、ボクシングのみやDAZN Globalの競技で十分という人には魅力が増しました。

U-NEXT

月額料金:2189円(1200ポイントバックあり)

主な興行:TREASURE BOXING PROMOTION、WHO’S NEXT DYNAMIC GLOBE、世界プロボクシング

日本の興行、世界のボクシング興行両方とも観ることができます。

痒い所に手が届くようなラインナップが増えてきており、今後の有力な選択肢の一つとなりそうです。

ABEMA

月額料金:プレミアム会員で980円(無料トライアルあり)

主な興行:3150FIGHT、DANGAN、LIFETIME BOXING FIGHTS、PPV

ABEMAでもボクシング配信は増えてきており、PPVも含めラインナップも豊富です。

特に亀田興毅氏がファウンダーを務める3150FIGHTは、月1ペースで興行が開催されており観られる頻度も申し分ありません。

ライブ配信と直後の見逃し配信は無料で観られることが多く、一定期間が過ぎるとプレミアム会員のみが観られる仕組みとなっています。

Amazon Prime Video

月額料金:600円(年会費あり、無料体験期間あり)

主な興行:Prime Video Presents Live Boxing

昨年2022年から始まったアマゾンプライムビデオの興行では、定期的に日本のトップクラスのカードが組み込まれた興行を観ることができます。

過去には、村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン井上尚弥vsノニト・ドネア、寺地拳四朗vs京口紘人といったビッグマッチが配信されました。

Lemino

月額料金:プレミアム会員で990円(初月無料あり)

主な興行:Leminoボクシング

形態はABEMAと似ており、ライブ配信と一定期間の見逃し配信は無料で観ることができ、期間を過ぎるとプレミアム会員登録が必要になってくるものもあるという形になります。

大橋ジムとの関係が深く、大橋ジム所属の選手の試合を多く見ることができます。

大橋ジムは井上尚弥選手も所属しており、直近2試合の世界タイトルマッチを独占配信しています。

ライブ配信のみなら会員登録不要で視聴も可能なので手軽さも魅力の一つです。

FITE(上級者向け)

ボクシングや総合格闘技のマニアック寄りの試合を観ることができるFITEというアプリがあります。

無料のものもあればPPVを購入して観れるものもあります。

ただ、アプリ内はすべて英語表記で上級者向けといえるので興味のある方は見てみてください。

まとめ

様々な種類のプラットホームを紹介していきましたがまとめると、

海外ボクシングのみ…DAZN、WOWOW、(FITE)

日本と海外ボクシング混同…U-NEXT

日本ボクシングのみ…ABEMA、Amazon Prime Video、Lemino

となります。

今回は、ボクシング配信をしている6つの配信サービス+αを紹介させていただきました。

 

スーパーフライ級の一時代を築いた4選手、対戦成績まとめ

今回は、互いに勝るとも劣らない存在感を示し続け、スーパーフライ級の一時代を築いた4選手の対戦成績をまとめていきたいと思います。

その4選手というのは、以下の選手になります。

アン・フランシスコ・エストラーダ

シーサケット・ソールンビサイ

ローマン・ゴンサレス

カルロス・クアドラス

この4選手は、総当たり戦でも行っているかのように対戦数が多く、かつそれぞれ勝ち負けのついた相手が違い、実力伯仲の面白い関係が続いていました。

今一度対戦結果を振り返り、詳細を振り返っていきたいと思います。

4選手が絡んだ試合結果

・2012年11月17日

 WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ

 ○ローマン・ゴンサレスvsフアン・フランシスコ・エストラーダ

 12R判定3-0

 

・2014年5月31日

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

 ●シーサケット・ソールンビサイvsカルロス・クアドラス○

 8R負傷判定0-3

 

・2016年9月10日

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

 ●カルロス・クアドラスvsローマン・ゴンサレス

 12R判定0-3

 

・2017年3月18日

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

 ●ローマン・ゴンサレスvsシーサケット・ソールンビサイ○

 12R判定0-2

 

・2017年9月9日

 ○フアン・フランシスコ・エストラーダvsカルロス・クアドラス●

 10R判定3-0

 

・2017年9月9日

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

 ○シーサケット・ソールンビサイvsローマン・ゴンサレス

 4RKO

 

・2018年2月24日

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

 ○シーサケット・ソールンビサイvsフアン・フランシスコ・エストラーダ

 12R判定2-0

 

・2019年4月26日

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

 ●シーサケット・ソールンビサイvsフアン・フランシスコ・エストラーダ

 12R判定0-3

 

・2020年10月23日

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

 ○フアン・フランシスコ・エストラーダvsカルロス・クアドラス●

 11RTKO

 

・2021年3月13日

 WBA/WBC世界スーパーフライ級王座統一戦

 ●ローマン・ゴンサレスvsフアン・フランシスコ・エストラーダ

 12R判定1-2

 

・2022年12月3日

 WBC世界スーパーフライ級王座決定戦

 ○フアン・フランシスコ・エストラーダvsローマン・ゴンサレス

 12R判定2-0

 

アン・フランシスコ・エストラーダ

7戦5勝(1KO)2敗

ーシーサケット戦2戦1勝1敗

ゴンサレス戦3戦1勝2敗

ークアドラス戦2戦2勝(1KO)

シーサケット・ソールンビサイ

5戦3勝(1KO)2敗

エストラーダ戦2戦1勝1敗

ゴンサレス戦2戦2勝(1KO)

ークアドラス戦1戦1敗

ローマン・ゴンサレス

6戦2勝4敗

エストラーダ戦3戦1勝2敗

ーシーサケット戦2戦2敗

ークアドラス戦1戦1勝

カルロス・クアドラス

4戦1勝3敗

エストラーダ戦2戦2敗

ーシーサケット戦1戦1勝

ゴンサレス戦1戦1敗

約10年に渡り奪い合いを続けるWBC王座

数々の名勝負を繰り広げてきた4選手ですが、主に懸けられていたベルトがWBCスーパーフライ級王座。

2013年5月にシーサケットが王座獲得してから、2022年2月にジェシー・ロドリゲスが王座獲得するまで4選手で王座を奪い合っていた状態でした。

そして、現在も再びエストラーダが王座を保持しています。

 

WBCスーパーフライ級王座変遷

2013年5月シーサケット王座獲得→2014年5月クアドラス王座獲得→2016年9月ゴンサレス王座獲得→2017年3月シーサケット王座獲得→2019年4月エストラーダ王座獲得→2022年2月ロドリゲス王座獲得→2022年12月エストラーダ王座獲得

まとめ

4選手による直接対決はこれまで合計11試合行われており、全選手が全ての選手と戦い、かつ誰かに負けているという共通点がありました。

それぞれの選手の印象を一言で述べると、

・唯一全選手に勝利し階級最強を示したエストラーダ

・戦前不利予想の中勝利を掴みスーパーフライ級を混沌とさせたシーサケット

・PFPを引っさげ、注目度を挙げたゴンサレス

・どの選手にも好試合を繰り広げたクアドラス

といった感じでしょうか。

内容を深掘っていくと、どの選手にもこの4選手の関係を面白くさせた要因を持っており長期間世界王座を争い続けた理由が分かります

4選手は現在全員年齢が30代中盤あたりでキャリア晩年といえますが、世界戦線に残り続けている選手もおり、今後の活躍にも注目していきたいです。

 

二桁防衛の安定王者を破った無冠の挑戦者【2000年代】

今回は、2000年代に二桁防衛を続けていた安定王者を破った無冠の挑戦者を挙げていきたいと思います。

防衛記録に終止符を打った試合とその後ベルトがどうなったのかをまとめていきたいと思います。

※二桁防衛の王者を破った選手の中で当時すでに世界王座保持の経験がある選手は除いています。

長谷川穂積

王座獲得試合:2005年4月16日 WBC世界バンタム級タイトルマッチ ウィラポン・ナコンルアンプロモーション戦 12R判定3-0

東洋王座を獲得し、世界初挑戦となった試合でした。

対戦相手は、この試合が15度目の防衛戦となるウィラポン

辰吉丈一郎を2度、西岡利晃を引き分けを含む4度退けた過去もあり、日本人にとって難攻不落の雰囲気を漂わせていました。

しかし、長谷川がこの流れを打破し、見事世界初挑戦で王座を獲得しました。

その後の王座

長谷川はこの王座をウィラポンとの再戦を含む10度の防衛に成功。

自身も約5年に渡る長期政権を築きました。

内藤大助

王座獲得試合:2007年7月18日 WBC世界フライ級タイトルマッチ ポンサクレック・ウォンジョンカム戦 12R判定3-0

32歳での世界王座3度目の挑戦となる試合でした。

相手は過去2度の挑戦を跳ねのけられているポンサクレック

この試合までポンサクレックは内藤戦2戦を含むフライ級最多となる17の防衛記録を誇っていました。

三十路を過ぎて同じ相手に3度目の世界挑戦と背水の陣で臨んだ中、12R判定勝利で見事リベンジを果たし悲願の世界王者に輝きました。

その後の王座

同じ日本人の好敵手との試合やポンサクレックとの4度目の対戦を含め5度の防衛に成功。

亀田興毅との試合で王座陥落するまで記憶に残る活躍を見せました。

ロデル・マヨール

王座獲得試合:2009年11月21日 WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ エドガル・ソーサ戦 2RKO

マヨールは一時日本の三迫ジムにも所属していた選手で、この試合が5度目の世界挑戦となった試合でした。

対戦相手は、ここまでWBC王座を10度防衛中のエドガル・ソーサ

試合は、第2R偶然のバッティングが起こった後試合が動き出しマヨールがダウンを奪います。

その後連打をまとめレフェリーすっトップとなり、番狂わせでの王座奪取劇となりました。

その後の王座

初防衛戦のロメロ戦ではテクニカルドローで初防衛に成功しましたが、ロメロと再戦となる2度目の防衛戦で12R判定負けを喫し王座陥落しています。

あとがき

調べた結果、2000年代二桁防衛王者を破った無冠の王者は上記の3人でした。

タイの安定王者を破った日本人2人と、日本にゆかりのあるフィリピン人が入るという結果となりました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

二桁防衛の安定王者を破った無冠の挑戦者【2010年代】

今回は、2010年代に二桁防衛を続けていた安定王者を破った無冠の挑戦者を挙げていきたいと思います。

防衛記録に終止符を打った試合とその後ベルトがどうなったのかをまとめていきたいと思います。

※二桁防衛の王者を破った選手の中で当時すでに世界王座保持の経験がある選手は除いています。

フアン・カルロス・パヤノ

王座獲得試合:2014年9月26日 WBAスーパー世界バンタム級タイトルマッチ アンセルモ・モレノ戦 6R負傷判定3-0

無敗のまま指名挑戦者として挑戦した一戦となりました。

対戦相手は、ここまでWBA王座を12度防衛しているアンセルモ・モレノ

試合は、序盤のバッティングにより負傷判定となったものの、明確な勝利を収め王座獲得に成功しました。

その後の王座

最初の防衛戦は、12R僅差判定勝利を収め初防衛に成功。しかし、2度目の防衛戦で初防衛戦と同じ相手のルーシー・ウォーレンにこちらも僅差判定の結果敗戦を喫し王座を手放しています。

クリストフ・グロワスキ

王座獲得試合:2015年8月14日 WBO世界クルーザー級タイトルマッチ マルコ・フック戦 11RKO

世界初挑戦となったこの試合は、クルーザー級最多防衛記録保持者のマルコ・フックが相手で、さらにフックにとって防衛新記録が懸かった14度目の防衛戦となった試合でした。

試合前のオッズでは当然チャンピオンのフック有利。

しかし、試合ではその予想を跳ね返す11RKO勝利を収め、番狂わせを起こしたとともにフックの最多防衛新記録も阻みました。

その後の王座

初防衛戦は判定勝利を収めるも、2度目の防衛戦でオレクサンドル・ウシクに判定負けを喫し王座を手放しています。

タイソン・フューリー

王座獲得試合:2015年11月28日 WBAスーパー/IBF/WBO世界ヘビー級タイトルマッチ ウラジミール・クリチコ戦 12R判定3-0

延期等はありながら、ヘビー級の絶対王者クリチコとの試合が実現しました。

クリチコは、この試合までにWBA王座8度、IBF王座18度、WBO王座14度の防衛に成功しておりすでにヘビー級の一時代を築いていました。

そんなクリチコに見事12R判定勝利を収め、クリチコの9年に及ぶ長期政権に終止符を打ちました。

その後の王座

この勝利で3団体統一王者となったフューリーでしたが、指名試合に応じなかったり引退表明(のちに撤回)や体調の問題等リング外のお騒がせで結局一度も防衛戦を行わずに全ての王座を返上してしまいました。

ジェスレル・コラレス

王座獲得試合:2016年4月27日 WBAスーパー世界スーパーフェザー級王座統一戦 内山高志戦 2RKO

直近の試合でWBA暫定王座を獲得していたコラレスは、この時スーパー王者に君臨していた内山高志と団体内統一戦としてこの試合が行われました。

内山は、ここまでの世界戦で「KOダイナマイト」の愛称通り12戦中10勝がKO勝ちと破壊力を見せてきた王者でした。

その王者相手に1Rからいきなり3度のダウンを奪ってTKO勝利。

見事スーパー王者を獲得しました。

その後の王座

WBAスーパー王座を獲得後、内山高志との再戦でも勝利を収め、そこから計3度の防衛に成功。4度目の防衛戦でアルベルト・マチャドに8RKO負けを喫し、暫定王座獲得時から保持しているWBA王座を手放しています。

ルイス・ネリ

王座獲得試合:2017年8月15日 WBC世界バンタム級タイトルマッチ 山中慎介戦 4RTKO

指名挑戦権を獲得し王者に挑んだ試合となりました。

対戦相手の山中は、この試合までに王座を12度防衛しており、日本記録に並ぶ13度防衛を懸けた試合となりました。

結果は、4RTKO勝ちで王者を下し、防衛日本記録を阻む形となりました。

その後の王座

この試合後、ドーピング検査で陽性反応が出たことで山中慎介との再戦が初防衛戦として行われる予定でしたが、前日軽量で大幅な体重超過を犯し王座剝奪。試合は2RTKO勝ちしたものの、WBC王座は空位となりました。

ペッチマニー・ゴーキャットジム

王座獲得試合:2020年11月27日 WBC世界ミニマム級タイトルマッチ ワンヒン・ミナヨ―ティン戦 12R判定3-0

対戦相手は、プロ戦績無敗連勝記録の54連勝中で世界王座も12度防衛している同国のワンヒンとの試合となりました。

結果は見事12R判定勝利を収め、王座獲得するとともにワンヒンの無敗連勝記録を54で止める快挙を成し遂げました。

その後の王座

2023年2月現在、ワンヒンとの再戦も含め計3度の防衛に成功しています。

あとがき

調べた限りでは、2010年代に二桁防衛の世界王者を破った無冠の挑戦者は上記の6人でした。

世代交代、番狂わせ等様々な要因の長期政権の終わり方があり興味深かったです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

世界バンタム級各団体王座決定戦対戦カード予想

井上尚弥が4団体のベルトを全て返上し、今後各団体で王座決定戦が行われる見込みです。

今回は、王座決定戦の対戦カードを予想していきたいと思います。

挑戦者決定戦を勝ち上がった選手

すでに昨年行われた挑戦者決定戦で勝ち上がった選手が何人かいます。

  • ジェイソン・モロニー
  • エマヌエル・ロドリゲス
  • ビンセント・アストロラビオ

この3選手は勝ち上がってきただけに、複数団体で高い世界ランキングを保持しています。

4団体で王座決定戦が行われると合計で8人の選手が世界戦のリングに上がることになります。

この3人を中心に各団体の世界ランキングの兼ね合いを見ながら予想をしていきたいと思います。

WBA

予想カード:井上拓真vsリボリオ・ソリス

2位の井上拓真と3位のリボリオ・ソリスの対戦を予想します。

井上拓真は最近ではスーパーバンタム級で実績を積み上げ、兄の尚弥と入れ替わる形でバンタム級に再参戦すると思われます。

対するソリスは、過去に河野公平亀田大毅山中慎介と3人の日本人と対戦経験がある選手で、3年前にリゴンドーとWBA王座決定戦で敗れましたが、その後5戦5勝で現在の上位ランクを維持してきました。

経験豊富なソリスですが、現在は40歳。

バンタム級スーパーバンタム級の日本人選手で兄に次ぐ実力を示しつつある拓真なら勝利は固いと思われます。

実際の対戦カード:4/8 井上拓真vsリボリオ・ソリス 12R判定3-0井上拓真勝利

WBC

予想カード:ノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョ

2位のノニト・ドネアと4位のレイマート・ガバリョの対戦を予想します。

仮にこの試合が決まれば、2021年12月以来の再戦となります。

当初WBCは、1位のモロニーと2位のドネアの対戦指令を出していましたが、モロニーがこれに応じませんでした。(もう一つランキング1位で挑戦権を持っているWBOのほうに標準を合わせたと思われます。)

そのため、ドネアの相手が誰になるかという構図になると思います。

3位のナワーポン・ソールンビサイはモロニーとの挑戦者決定戦に敗れた後、他の選手との対戦が決まったとの報道があったので4位のガバリョを予想しました。

6位のアレハンドロ・サンティアゴや8位のリー・マクレガーあたりも可能性があるかもしれません。

実際の対戦カード:日程未定 ノニト・ドネアvsアレハンドロ・サンティアゴ

IBF

予想カード:ビンセント・アストロラビオvsエマヌエル・ロドリゲス

順当にお互い挑戦者決定戦を勝ち上がった1位のビンセント・アストロラビオと2位のエマヌエル・ロドリゲスの対戦になると予想します。

この両者は、昨年の挑戦者決定戦でアストロラビオはポタポフに、ロドリゲスはラッセルjrにそれぞれ完勝をして勝ち上がってきました。

実績は元世界王者でもあるロドリゲスに分がありますが、アストロラビオもあのギジェルモ・リゴンドーに勝利するなど勢いに乗っており面白い試合になりそうです。

実際の対戦カード:日程未定 エマヌエル・ロドリゲスvsメルビン・ロペス

WBO

予想カード:ジェイソン・モロニーvsメルビン・ロペス

1位のジェイソン・モロニーと5位のメルビン・ロペスの対戦を予想します。

WBCとWBOでランキング1位にいるモロニーは、WBCの対戦指令に応じなかったことでWBOの王座決定戦に出ることが濃厚です。

では対戦相手が誰になるかということですが、他団体の兼ね合いを見て5位のロペスを選びました。

ロペスは、WBA4位、IBF4位、WBO5位と3団体で上位ランカーに位置しており、出るとしたらWBOの決定戦が一番可能性が高いと考えます。

あと対戦が考えられる選手としては、先日井上尚弥との4団体統一戦に敗れたポール・バトラーが6位につけており、こちらも対戦の可能性があります。

実際の対戦カード:5/13 ジェイソン・モロニーvsビンセント・アストロラビオ

あとがき

以上、バンタム級の各団体王座決定戦の対戦カードを予想してみました。

WBAとIBFの王座決定戦は比較的予想がしやすかったですが、WBCとWBOの決定戦は不確定要素が多く、予想に加え他に可能性のある選手も挙げてみました。

現在空位となっているバンタム級王座に誰が就くのか楽しみにしていきたいです。