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井上尚弥はロマゴンとドネアのぶつかった壁を越えられるのか。2選手と類似するこれまでの実績とこれからの挑戦


2022年12月、バンタム級4団体統一王者という快挙を成し遂げた井上尚弥

2023年1月現在、井上選手はその4団体のベルトを一気に返上し、一階級上のスーパーバンタム級に転級することを表明しました。

ここまで凄まじいパフォーマンスと実績を残し、新たな挑戦をしていく井上選手ですが、実はこれまでに井上選手と似た道をたどってきた選手が二人います

その名は、「ローマン・ゴンサレス」と「ノニト・ドネア」。

いずれもいまだ現役を続けている軽量級レジェンド選手です。

今回は、井上選手と上記の2選手とのこれまでの実績の類似点をまとめていきたいと思います。

【目次】

井上尚弥のこれまでの実績

まず、後に実績を比較するために井上選手の実績をまとめていきたいと思います。

  • プロボクシング戦績 24戦24勝(21KO)(2023年1月現在)
  • 2014年4月(20歳) ライトフライ級世界王座獲得
  • 2014年12月(21歳) スーパーフライ級世界王座獲得(2階級制覇)
  • 2018年5月(25歳) バンタム級世界王座獲得(3階級制覇)
  • 2019年11月(26歳) 王座統一戦で判定勝ちを収め、WBSSトーナメント優勝
  • 2022年6月(29歳) 王座統一戦でKO勝ちを収め、日本人初の3団体統一王者になる。また、この試合によりリング誌のPFPランキング1位に選出。
  • 2022年12月(29歳) 王座統一戦でKO勝ちを収め、史上9人目の4団体統一王座になる。

これをもとに、ロマゴンとドネアの実績もまとめ、比較していきたいと思います。

ローマン・ゴンサレス

まず一人目のレジェンド選手は、「ロマゴン」「チョコラティート」の愛称を持つ「ローマン・ゴンサレス」です。

この選手の実績をまとめてみましょう。

  • プロボクシング戦績 55戦51勝(41KO)4敗(2023年1月現在)
  • 2008年9月(21歳) ミニマム級世界王座獲得
  • 2010年10月(23歳) ライトフライ級世界王座獲得(2階級制覇)
  • 2014年9月(27歳) フライ級世界王座獲得(3階級制覇)
  • 2015年9月(28歳) リング誌のPFPランキング1位に選出
  • 2016年9月(29歳) スーパーフライ級世界王座獲得(4階級制覇)
  • 2017年3月(29歳) 判定負けを喫し王座陥落、プロ初黒星
  • 2017年9月(30歳) シーサケット・ソールンビサイと再戦するも、KO負けを喫する
  • 2020年3月(32歳) スーパーフライ級世界王座返り咲き
  • 2021年3月(33歳) 王座統一戦で判定負けを喫し王座陥落

ノニト・ドネア

二人目のレジェンド選手は、「フィリピーノフラッシュ」の愛称を持つ「ノニト・ドネア」です。

この選手の実績もまとめていきましょう。

  • プロボクシング戦績 49戦42勝(28KO)7敗(2023年1月現在)
  • 2007年7月(24歳) フライ級世界王座獲得
  • 2009年9月(26歳) スーパーフライ級暫定世界王座獲得(2階級制覇)
  • 2011年2月(28歳) バンタム級世界王座獲得(3階級制覇)
  • 2012年2月(29歳) スーパーバンタム級世界王座獲得(4階級制覇)
  • 2013年4月(30歳) 王座統一戦で判定負けを喫し王座陥落、世界戦初黒星
  • 2014年5月(31歳) フェザー級世界王座獲得(5階級制覇)
  • 2014年10月(32歳) 団体内王座統一戦でKO負けを喫し王座陥落
  • 2015年12月(33歳) スーパーバンタム級世界王座返り咲き
  • 2016年11月(33歳) 判定負けを喫し王座陥落
  • 2018年11月(35歳) バンタム級世界王座返り咲き
  • 2019年11月(36歳) 王座統一戦で判定負けを喫し王座陥落。WBSS準優勝。
  • 2021年5月(38歳) バンタム級世界王座返り咲き
  • 2022年6月(39歳) 王座統一戦でKO負けを喫し王座陥落

ロマゴン、ドネアともに「30歳」「4階級目」で黒星を喫している

3人の実績をまとめたところで次は比較をして共通点を見つけていこうと思います。

ロマゴン、ドネアの実績のところで青色で示した部分に注目してほしいのですが、二人とも「30歳」の時に「4階級目」のところでキャリアの分岐点ともいえる黒星を喫していることが分かります

井上選手の現在地はどうでしょう。

まさに今、「30歳」になる年に「4階級目」となるスーパーバンタム級に挑戦しようとしています。

題名にもある「ロマゴンとドネアのぶつかった壁」とこれから井上選手が挑戦しようとしている事に「30歳」と「4階級目」という言葉がキーワードになっているのです。

ロマゴンもドネアも20代のうちに今の井上選手と遜色ない実績を積み上げたにもかかわらず、階級の壁に当たってしまいました。

果たして、モンスター・井上尚弥は階級の壁に打ち勝ち、今後も活躍を続けていくことができるのか注目していきたいです。