世界はもう目の前、2023年の新世界王者候補5人
今回は、全階級の中で世界王者に近く、今年2023年に王座獲得が予想される選手を5人ピックアップしていきたいと思います。
※世界王者経験がまだない選手を選んでいます。プロ戦績は2023年1月現在
ティム・チュー(スーパーウェルター級)
出身:オーストラリア
プロ戦績:21戦21勝(15KO)
元3団体統一世界王者のコンスタンチン・チューを父に持ち、その才能をしっかりと受け継いでいる選手です。
日本人との対戦経験もあり、当時アジア王者の井上岳志選手にダウン1度含む判定で勝利しています。
今年の1月に4団体統一王者のジャーメル・チャーロに挑戦することが決まっていましたが、チャーロの負傷で初の世界挑戦は流れてしまいました。
とはいえ、スーパーウェルター級のトップコンテンダーという位置づけは変わりなく、未知数な部分もありますが、強敵チャーロ相手でも面白い試合を展開できると思います。
追記
3月12日にWBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦が行われ、9RTKOでトニー・ハリソンを下し暫定王座を獲得しました。
バージル・オルティス・ジュニア(ウェルター級)
出身:アメリカ合衆国
プロ戦績:19戦19勝(19KO)
次期スター候補にもたびたび名前が上がり、将来世界王者間違いなしとも言われている選手です。
現在まで全戦全勝全KOのパーフェクトレコードも保持しています。
今のウェルター級は、テレンス・クロフォードとエロール・スペンス・ジュニアの2強時代になっており、統一戦の関係と層の厚い階級ということもあり順番待ちの状態になっていますが、今年はおそらく世界戦が組まれるのではないかと思います。
同じ階級で共に次期スター候補とも言われている現IBF世界暫定王者のジャロン・エニスとウェルター級の一時代を築いていくと予想します。
マウリシオ・ララ(フェザー級)
出身:メキシコ
プロ戦績:28戦25勝(18KO)2敗1分
メキシカンスタイルの言葉が似あうオフェンス力の高い好戦的な選手です。
ジョシュ・ウォーリントンとの対戦で見事なKO勝ちを収め注目を集めました。
その後の経歴は、ウォーリントンの再戦で負傷引分、その後は世界戦が流れたりもしましたが、2度の試合で着実にKO勝利を収めています。
2月中旬には、昨年流れた世界初挑戦となるWBA王者のリー・ウッドとの試合が再セットされました。
ウッドも非常に体の強い選手で、この試合は激戦で面白い試合になると予想します。
追記
2月18日にWBA世界フェザー級タイトルマッチが行われ、王者リー・ウッドを7RTKOで下し王座獲得に成功しました。
ジェイソン・モロニー(バンタム級)
出身:オーストラリア
プロ戦績:27戦25勝(17KO)2敗
WBSS出場、井上尚弥選手との対戦もあり、日本のファンにも知られている選手かと思います。
すでに世界挑戦経験が2度ありますが、どちらとも王者に跳ね返されており、王座獲得には至っていません。
ただ、世界戦以外の試合では完勝を続けており、現在は2団体で世界ランク1位。
次戦3度目の世界挑戦が濃厚となっており、ノニト・ドネアとの試合も噂されています。
井上選手が全ての王座を返上し、群雄割拠となると予想されるバンタム級でトップ戦線の選手の一人であることは間違いありません。
重岡銀次朗(ミニマム級)
出身:日本
プロ戦績:9戦8勝(6KO)1NC
アマチュア時代からの実績もあり、現在23歳の日本の次期スター候補です。
今年1月、満を持して世界初挑戦の試合が行われました。
しかし、試合は王者バラダレスが偶然のバッティングで試合続行不可能になり、無効試合となってしまいました。
それまで試合を優位に進めていただけに何とも不本意な結果となりました。
次戦は、世界再挑戦に向けて話が進んでいると思われます。
重岡選手の実力なら確実に世界王座を獲れると思うので、ぜひとも実現してもらいたいです。
追記
4月16日にIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦が行われ、9RTKOでレネ・マーク・クアルトを下し暫定王座を獲得しました。
あとがき
以上、2023年の新世界王者候補5人を紹介させていただきました。
完全に自分の主観で選んだので他の注目選手が抜けている可能性がありますがご了承ください。